害虫による被害予防対策 その2
2017.06.09
お悩み相談室
相談:食品工場で設備管理をしていますが,製品に小虫が混入しないようにするためには,どのようなことに注意をしたらよいでしょうか.
A:食品工場や精密部品工場などでは,製造エリアの清浄さが求められます.製造工程で,塵や埃と同様に小虫などの混入が製品の品質に大きく影響するので,防止対策が必要となります.厚生労働省の IPM(総合的有害生物管理)ガイドラインなどにも,そうした内容が示されています.清浄空間の原則は,ゴミや埃や虫に対して,
①持ち込まない,または侵入させない
②発生させない,または滞留させない
③清掃する,または除去・排除する
などが基本となります.まず,侵入させないためには,埃や虫の侵入ル
ートをなくすことが重要です.虫の侵入は,
•製造エリアの外部から原料資材や作業員に付着して持ち込まれる場合
•気流に乗って移動する場合
•自ら移動して侵入する場合
などが考えられます.付着などで持ち込まれることへの対策は,
•受入れヤードで原料資材を圧縮エアガンで吹き払う
•資材の外表面を清拭する
などが有効です.また,作業員の衣類に付着しての侵入を防ぐためには,クリーンスーツなど専用着に着替え,エアシャワーを通るなどして除去する必要があります.さらに,清浄エリアには,必要な作業員以外の余計な人間は入らないなどの管理も必要です.
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